食品工場の業務内容

原料を加工して製品に仕上げる

食品工場は様々な製品作りを行っていますが、いずれの工場でも原料を加工して製品に仕上げる点は共通しています。野菜や魚介類、精肉などを加工して製品に仕上げますが、大まかに区別すると一次加工と二次加工、三次加工に分けられます。一次加工は原料の性質を大きく変えずに加工することを意味しています。小麦を例にすると小麦の穂を製粉して小麦粉にするのが一次加工です。二次加工は一次加工で作った製品を加工する工程であり、小麦粉からパンを作る行為が該当します。三次加工は一次加工や二次加工で作った製品を二種類以上組み合わせて製品を作る工程になります。パンにクリームを塗ったり砂糖をまぶしてお菓子にするなどの製造工程が三次加工です。

徹底した衛生管理が基本

食品工場での様々な業務はいずれの場合も徹底した衛生管理が求められます。こまめな消毒はもちろん、外部からわずかな汚れも持ち込まないことが食品工場での重大なルールになっているのが普通です。ほんの数秒だけ屋外に出ても衣服を着替えるなど、厳しい管理が行われます。これは製造業務の際にごみや虫などの異物が入り込むのを防ぐためです。異物混入は製品の安全性と会社の社会的な信用を著しく損なうトラブルであり、後の業務に悪影響をもたらします。特に虫の発生は衛生管理の不備で起こるトラブルなので、現場で働く人すべてが衛生管理の重要性を理解しなければいけません。衛生管理を疎かにする人は業務から外されることもあるので注意が必要になります。